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8年前に作ったBootstrapサイトをポートフォリオに!

2025 12/23
IT
2025年12月21日2025年12月23日
目次

はじめに

「Adminartist」というサイトがあります。これ、実は私が8年前に作ったものです。

当時はBootstrapが出始めたばかりで、私も手探り状態。でも勢いで「テンプレートキット」として公開していました。

そして今年、久しぶりにこのサイトを開いてみたら…フッターが崩れてる。Adobe Fontsのリンクは切れてる。

ちょうど良いタイミング!これをポートフォリオサイトとして再活用したい!

そう思って最新化に取り組む中で、「あれ、Bootstrap、Flexbox、CSS Grid…結局何が違うの?」という疑問が湧いてきたので記録します。

この記事では、私のサイト再生プロジェクトを通じて、これらの技術の違いを初心者の方にもわかりやすく解説します。


8年前のコードを見てみる

まず、当時のHTMLの<head>部分を見てください:

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
  <meta charset="utf-8">
  <title>Theme Adminartist | People Meet Heart</title>
  <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
  
  <!-- CSS -->
  <link rel="stylesheet" href="css/bootstrap.css">
  <link rel="stylesheet" href="css/bootstrap-responsive.css">
  <link rel="stylesheet" href="css/prettyPhoto.css" />
  <link rel="stylesheet" href="css/custom-style.css">
  <link rel="stylesheet" href="css/style-ie.css">
  
  <!--[if lt IE 9]>
    <script src="http://html5shim.googlecode.com/svn/trunk/html5.js"></script>
    <link rel="stylesheet" href="css/style-ie.css"/>
  <![endif]-->
  
  <link rel="stylesheet" href="https://use.typekit.net/iny6pfu.css">
</head>

特徴的なポイント:

  1. 5つものCSSファイル – ローカルにダウンロードして管理
  2. IE対応コード – 古いInternet Explorer用の特別処理
  3. bootstrap-responsive.css – レスポンシブ対応のための別ファイル
  4. Adobe Fonts(旧Typekit) – これが今回リンク切れになってた

2025年現在、何が変わった?

1. CDNの登場で激変した世界

CDNって何?

CDN(Content Delivery Network)は、簡単に言うと**「世界中にあるファイル置き場」**です。

昔の方法(私がやってたこと):

  1. Bootstrapの公式サイトからファイルをダウンロード
  2. cssフォルダに保存
  3. HTMLで読み込む
<link rel="stylesheet" href="css/bootstrap.css">

今の方法:

  1. リンク1行をコピー
  2. HTMLに貼り付ける
  3. 完了!
<link href="https://cdn.jsdelivr.net/npm/[email protected]/dist/css/bootstrap.min.css" rel="stylesheet">

CDNのメリット:

  • ✅ ファイルのダウンロード・管理が不要
  • ✅ 世界中のサーバーから高速配信
  • ✅ バージョン管理が簡単
  • ✅ 自分のサーバー容量を節約

イメージで言うと:

  • 昔 = 本を買って家に保管
  • 今 = 図書館(CDN)にある本を借りる

これだけで、私の5つのCSSファイルが1行になりました。

2. IE対応が不要に

<!--[if lt IE 9]>
  古いIE用のコード
<![endif]-->

このコードはInternet Explorer用のため、今は完全に不要です。サポートも2022年に終了しています。

3. レスポンシブが標準化

bootstrap-responsive.cssという別ファイルを読み込んでいましたが、現在のBootstrap 5では標準で全部レスポンシブです。


Bootstrap、Flexbox、CSS Gridって何が違うの?

サイトを最新化する中で、「これらの技術、どう違うんだろう?」と疑問に思いました。

調べてわかったのは、それぞれ役割が違うということ。

関係性を一言で表すと

Bootstrap

= 道具箱(Flexboxという技術を使って作られている)

Flexbox

= 1列に並べる技術

CSS Grid

= マス目で配置する技術

具体的に見ていきましょう

私のサイトは3カラムレイアウト(左サイドバー・メインコンテンツ・右サイドバー)です。

これを3つの方法で作るとこうなります:

1. Bootstrap(Flexboxを内部で使用)

<!-- wp:code -->
<pre class="wp-block-code"><code><div class="container">
 <div class="row">
    <div class="col-md-3">左サイドバー</div>
    <div class="col-md-6">メインコンテンツ</div>
    <div class="col-md-3">右サイドバー</div>
  </div>
</div>
</code></pre>
<!-- /wp:code -->

特徴(Bootstrap+Flexbox)

  • クラス名を付けるだけ!
  • 12分割のグリッドシステム(3+6+3=12)
  • 初心者に優しい(目的や用途によるかも知れません)

2. 純粋なFlexbox

<div style="display: flex; gap: 20px;">
  <div style="flex: 1;">左サイドバー</div>
  <div style="flex: 2;">メインコンテンツ</div>
  <div style="flex: 1;">右サイドバー</div>
</div>

特徴(Flexboxのみ)

  • Bootstrapより自由度が高い
  • 1:2:1の比率を直接指定できる
  • 1次元(横並び or 縦並び)が得意

3. CSS Grid

<div style="display: grid; grid-template-columns: 1fr 2fr 1fr; gap: 20px;">
  <div>左サイドバー</div>
  <div>メインコンテンツ</div>
  <div>右サイドバー</div>
</div>

特徴(CSS Grid)

  • より複雑なレイアウトに対応
  • 2次元(縦横同時)が得意
  • モダンな設計
https://claude.ai/public/artifacts/8d894a45-495f-4d71-842b-d3b67fb198c5

実はBootstrapの中身はFlexbox!

重要なポイント:Bootstrap 4以降は内部でFlexboxを使っています。

Bootstrap 3(私が使ってた時代)はfloatベースでしたが、Bootstrap 4/5は完全にFlexboxベースに変わりました。

つまり:

Bootstrap = Flexboxを簡単に使えるようにしたツール

だから「Bootstrapとは関係ない」わけではなく、Bootstrapの中にFlexboxが入っているんです。


実際の最新化作業

Before(8年前)

<head>
  <link rel="stylesheet" href="css/bootstrap.css">
  <link rel="stylesheet" href="css/bootstrap-responsive.css">
  <link rel="stylesheet" href="css/prettyPhoto.css" />
  <link rel="stylesheet" href="css/custom-style.css">
  <link rel="stylesheet" href="css/style-ie.css">
  <!--[if lt IE 9]>...<![endif]-->
</head>

After(2025年)

<head>
  <!-- Bootstrap 5(CDN) -->
  <link href="https://cdn.jsdelivr.net/npm/[email protected]/dist/css/bootstrap.min.css" rel="stylesheet">
  
  <!-- カスタムスタイル(必要なら) -->
  <link rel="stylesheet" href="css/custom-style.css">
</head>

変更点:

  • 5つのファイル → 1つのCDNリンク
  • IE対応コード削除
  • Adobe Fontsのリンク切れ対応(削除 or 新しいプロジェクト作成)

バージョンアップに伴いクラス名が変わっている

Bootstrap 3 → 5で一部のクラス名が変更されています:

Bootstrap 3Bootstrap 5
btn-defaultbtn-secondary
hidden-xsd-none d-sm-block
pull-rightfloat-end

既存のテンプレートを使う場合は、一部調整が必要です。


どれを選ぶべき?初心者へのアドバイス

こんな人にはBootstrapがおすすめ

  • Web制作を始めたばかり
  • 素早くサイトを作りたい
  • レスポンシブ対応を簡単にしたい

こんな人にはFlexbox

  • もっと自由にレイアウトしたい
  • Bootstrapのクラス名に縛られたくない
  • シンプルな1列・2列配置が多い

こんな人にはCSS Grid

  • 複雑なレイアウトを作りたい
  • 雑誌のような凝ったデザインにしたい
  • 縦横を同時にコントロールしたい

結論: 最初はBootstrapで慣れて、必要に応じてFlexboxやCSS Gridを組み合わせるのがベストです。

なぜなら、多くの会社でBootstrapは使用されていて、量産し易くてコスパが良いのです。

実際、Bootstrapを使いながら一部だけFlexboxで細かく調整する、というハイブリッドな使い方もできます。


これからポートフォリオサイトとして

現在、このAdminartistを再び動かしています:
👉 https://yukyco-design.netlify.app/

8年前に手探りで作ったサイトが、2025年の生成AI技術でより良くなっていくのは楽しいですね…!

当時は公開して配布までしていたテンプレート。今度こそ、本当に使えるポートフォリオサイトとして完成させたいと思います。


まとめ

  1. CDNの登場でファイル管理が劇的に楽になった
  2. BootstrapはFlexboxを内包している(道具箱と技術の関係)
  3. Flexboxは1次元、CSS Gridは2次元のレイアウト技術
  4. 初心者はBootstrapから始めて、徐々に他の技術を学ぶのがおすすめ
  5. 古いコードも、基本を理解すれば最新化できる

Web技術は常に進化していますが、基本的な考え方は変わっていないことがわかり安心。

バックアップとして大事に保存していたサイトが、新しい知識を加えることで生まれ変わります。

もしあなたも昔作ったサイトがあるなら、ぜひ開いてみてください。きっと新しい発見があります。


最後までお読み下さりありがとうございました。


参考リンク

  • Bootstrap公式サイト
  • Flexbox完全ガイド(MDN)
  • CSS Grid完全ガイド(MDN)
  • CDNとは?(Cloudflare解説)
IT
  • localStorageの基礎知識と使い方-JavaScriptで作るWebサイト-

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